ビー玉コースター28 ドーナツリフト

ビー玉コースター28作目は、
入口は1つなのに出口がいくつもある不思議なリフトを作りました!
リフトの名前は、タイヤ、ブラックホール、ドーナツの3つで悩みましたが、
「どーなってるの?」と気になってしまう装置なので、「ドーナツリフト」と命名しました。
つまらないダジャレはさておき、作品を解説していきましょう!

解説

ドーナツリフト

中央の黒い輪っかのことです。
いつものホイールリフトと似たような感じですが、真ん中が大きな空洞になっていてが無いように見えます。

下の写真は、いつものホイールリフトですが、
こちらは円の中心に軸があるのが分かります。
この軸のおかげで、リフトは固定され回転することができます。

でもドーナツリフトには、軸のようなものが見当たりません。

実は、軸が無いのではなく分かりづらいだけなんです。

ドーナツを外すと、輪っかが現れます!

この輪っかこそが、ドーナツを固定している

下の歯車がドーナツを動かすと、ドーナツはこの軸を中心に回転するというわけです。


この軸にドーナツをはめただけだと回転させた時に手前にずれてくるので、
ドーナツの上からプラスチック(下の写真右)をはめています。このプラスチックは、玉を落とさないためのこぼれ止めの役割も兼ねています。

裏側はこんな感じ↓

モーターはタミヤ「4速クランクギヤーボックス」を使用。
ドーナツを支える台に収納されていて、表の歯車と裏の滑車を回しています。

今回のドーナツリフトの最大の特徴は、
なんと言っても「出口が複数ある」ところ!
一番上の穴を出口にするのが一般的ですが、このリフトは横と斜め上の穴も出口になっていて、全部で5ヵ所の出口があります。

穴によって出口が変わるのは、穴の中の傾斜を微妙に変えているからです
表の穴と裏の穴の位置も微妙にずれています。

どんな風になっているか出口を一つずつ見ていきましょう。

頂上
ドーナツには穴が8個ありますが、この穴で玉を出すのは1個だけ。

ここの出口に穴が来た時に
表の穴に対して裏の穴は3㎜上にあります。
後ろが高くなっているので、玉は前に転がってきます。

ななめ左上
ここから玉を出す穴は8個中2個。

この出口に穴が来た時に
表の穴より裏の穴が3㎜低くなるので、玉は後ろに転がっていきます。

左横
ここから玉を出すのは8個中1個。

この出口に来た時に
表の穴より裏の穴が高くなっているので、玉は前に転がります。

ななめ右上
ここから玉を出すのは8個中2個。

穴の中は一部に紙を貼っていないため、そこから玉を落とせるようになっています。
ドーナツを支えている軸にも開口があります。

右横
ここから玉を出すのは8個中2個。

左横と同じように、ここに来た時に表の穴より裏の穴が高くなるので玉が前に転がります。

ドーナツのは全て貫通しているわけではなく、ななめ左上から玉を出す穴以外はプラスチックで裏をふさいでいます。
ダンボールではなく透明なプラスチックを使っているのは、ふさがっている場所を分かりづらくするためです。分からない方が見ていて面白いので。


なんか言葉でうまく説明できませんが、
この装置の最重要ポイント「穴の中の傾斜」なんです。
ここを間違うと、決められた出口以外で玉が出てしまったり、決められた出口から出てこなかったりします。

ななめ左下とななめ右下にも出口を作ろうかとも思ったのですが、玉の入口に近くて面白くなさそうだったのでやめました。

コース

そんなこんなで苦労しながらドーナツリフトを完成させたので、「コースを変えて2パターンくらい撮影したいなぁ」と思い、2つのコースを用意しました。

1つは、このドーナツリフトのコース!
左右に形の違うホイールリフトを配置。

どちらも裏の滑車で回していますが、片方だけ輪ゴムをクロスさせている(下の写真)ので左右回転方向が違います。
輪ゴム4つくらいを1本につないでいるため継ぎ目に団子ができますが、問題なく動きます。


ドーナツの輪っかの中央には、今回が初登場の「ゆりかごレーン」を配置!
ビー玉がゆりかごに揺られているような動きをするので「ゆりかごレーン」です!
本物のゆりかごとは仕組みが違うけど、小さいことは気にしません。

落ちてきた玉がすぐにどこかに行ってしまうとつまらないので、少しでも長く留まらせるために作りました。


もう1つのコースを作る前に衣装替えです。
ダイソーのスプレーを使ってゴージャスな金色にしてみました!


金のドーナツリフト誕生!
左右には「ゆりかごレーン」を配置して、それを1本につなげてみました(ひげみたい)。
中央には「下りホイールリフト」。下に運んだっていいんです!

右側のを鳴らせるのは頂上から出たビー玉だけ!
頂上から左側に転がることはあまりありませんが、転がってもいいようにレーンをつなげています。

ななめ左上、左横、頂上、右横、の出口から出た玉は全てこのレーンを通ります。

裏側はこんな感じ。
滑車を上に設置して「下りホイールリフト」を回しています。


ネームプレートもちょっとだけ工夫してます。
このプレートは、「下りホイールリフト」から飛び出してくる玉をガードする役割なのですが、玉がぶつかった時に少し揺れるようになっています。
これが動画で見ると、揺れた時にキラッと光っていい感じです!
たぶん、そんなとこ見てるの作った本人くらいだと思いますが、ちょっと動画見る時に気にして見てくださいね。