今までの作品では、モーターを使った上りエレベーターをちょいちょい登場させましたが、 今回はモーターを(エレベーターの動力として)使っていない下り専用のエレベーターです。
今年(2020年)は、自分も含めてお花見に行けなかった人も多いと思い、作品に桜の木を植えてみました。
解説
「階段リフト」
こちらのリフトは作り方の動画も公開済みですし、このブログにも掲載済みですので、詳しい説明は省略させていただきます。作り方の記事はこちらから「階段リフト(板タイプ)」
今回はかなり高くビー玉を持ち上げる必要があったので、2つの階段リフトを1つのモーターにつなげています。作り方動画では階段は1つでしたが、同じ階段をもう1つ足すだけなので何も難しいことはありません。
小さいモーターで直径17㎜のビー玉を最大8個持ち上げています!けっこう力がありますよ!
モーターは、安くて高性能「タミヤ 4速クランクギヤーボックス」を使用。
ギヤ比は、441:1 です。
4速クランクギヤーボックス
モーターはネジを使わずにグルーガンで周りを接着して固定しています。
「仕掛け」
この作品でこだわったのは、「想像力を掻き立てる」仕掛けです!
らせんレーンは途中でビー玉が入れ替わるようになっていて、裏がどうなっているのか気になります。
下りエレベーターはビー玉の力だけで箱を上下させていて、こちらも裏が見たくなります。
どちらも半分(壁の表側)しか見えないのがポイントです!
下の写真が壁の裏側です。
裏に分岐が2つ、表に1つ(家の形みたいな五角形の部品が分岐です)。
リフトを出たビー玉は、まず裏の一番上にある分岐に入って2方向に分かれます。
どちらの方向に行っても、すぐにもう1つの分岐に入るので、合計で4つのコースが存在することになります。
ビー玉の流れはこんな感じ。
1番目の玉は、裏の分岐と表の分岐を通りらせんの下半分を通るコースへ。
2番目の玉は、裏の分岐2つを通ってらせんの上半分を通るコースへ。
3番目の玉は、裏の分岐と表の分岐を通り表のエレベーターに入る。
4番目の玉は、裏の分岐の分岐2つを通って裏のエレベーターに入る。
この順番の繰り返しです。
2番目の玉がらせんの上半分を通過したタイミングで、1番目の玉がらせんに入ってくるように
調整するのがちょっと難しかったです。
途中で玉が変わってビックリするような映像が撮りたかったのですが、玉が転がるスピードも一定ではないのでタイミングがズレることもあるし、
動画では裏のレーンが少し見えるような角度で撮影していたので、ややネタバレしてたかと思います。
もう少し上から撮影すれば良かった・・・下の写真(左)くらいの角度だったら良かったかも。
とは言え、アップの映像ではなかなかいいタイミングで玉が入れ替わっているので、そこらへんをじっくり見てくださいね。
おもて うら
玉が入れ替わるのは4段目です。
手前のレーンが1番目の玉が通る「らせん下半分コース」。レーンに波波を敷いてスピード調整してますね。
奥のレーンが「らせん上半分コース」の出口です。
上の写真のように、表からは普通のらせんのようにしか見えません。
下りエレベーターについては
3番目の玉がエレベーターに乗ってから4番目の玉が乗るまで時間が短いので、スムースにエレベーターを動かすことが大事なポイントでした。
ビー玉の重さを利用してエレベーターの箱を上下させる仕組みになっていますが、
17㎜のビー玉ってそんなに重くないので、エレベーターの箱はできるだけ軽量化する必要があります。また、エレベーター内でちょっとでも引っかかったりすると途中で止まることもあるので、内部に凹凸があってはいけないし摩擦も極力減らさないといけません。
上記のポイントに注意すれば、作るのはとても簡単です。
詳しくは、下りエレベーターの作り方の記事で説明したいと思います(まだ書いてないけど)。
おもて うら
表と裏のエレベーターをつなぐ糸は、ストローに引っかけているだけです。
下の写真は、表から見たエレベーターの出口です。
裏のエレベーターに乗った玉も表に出てくるのが面白いところ。
出口
右側のジグザグとししおどしは、らせん上半分コースとつながっています。
このコースを通る玉が一番長い距離を走ることになりますね。
4つのコースは全て桜並木レーンで合流するので、全てのビー玉が桜を鑑賞することができます!
桜の花びらは折り紙をこまかく切って貼りました🌸
春に作った作品ですが、それ以外の季節に訪れた方もぜひご覧ください!