全長120㎝、角度13.5° の坂をビー玉が駆け上がるビー玉コースター!
今回の装置は、玉を乗せて運ぶ優しいリフトではなく、玉を叩いて強制的に登らせる(飛ばす)サディスティックなリフトです。
下りのコースは、
モーターが1回転する間に玉がスタート地点に戻るように短いコースにしました。
ただ直線的に戻るのもつまらないので、ハーフパイプをイメージしたレーンを設置してます。このレーンは初めて作りましたが、なかなか面白かったのでまたいつか使ってみようと思います。
ハーフパイプなレーンたち 頂上付近
解説
玉を叩いているのは、ダンボールアームの先端に電池をくっつけた「電池ハンマー」!そしてこれを動かしているのが、「丸棒付きプラアーム」です。
まず「丸棒付きプラアーム」がゆっくり回転して、「電池ハンマー」を持ち上げます。頂上までくるとハンマーは重みで勝手に勢いよく下りていき、ビー玉を叩いて止まります。
遅れてきた「丸棒付きプラアーム」が途中でダンボールの板を押し下げると、板と糸でつながっている「2段階ストッパー」が下がって玉が一つだけ前に進みます。玉はスタート位置で止まり、「電池ハンマー」に叩かれるという仕組みです。
2段階ストッパー
説明するのは簡単だけど、いざ作るとなったらいくつかの問題にぶち当たります。
電池ハンマーを作ろうとしている方のために、私が体験した問題とその解決策を書いておきます。
問題1:「電池ハンマー」の回転を止める方法
「ビー玉を叩くまでは勢いを止めず、叩いた後に勢いを弱めてハンマーの動きを止める」という2つの条件を満たすのが、この問題の難しいところでした。
ハンマーはかなりのスピードで下りてくるので、何もしないと頂上付近まで持ち上がりますし、その反動で戻ってくると丸棒付きプラアームにぶつかってしまいます。
「どうしよう?」 考えること数日、
思いついた解決策は、「ドア」を取り付けることでした。
「ドア」と言ってもノブがあるようなドアではなく、押せば開くタイプのものです。
プラスチック板をドアに見立てて、ダンボールアームの真ん中あたりがぶつかる場所に設置しました。アームは勢いよく下りてくるので、プラスチック板のドアは簡単に開いてアームを通します。しかし、これだけでは反動で戻ってきた時に反対側にドアが開いてしまうので、裏側につまようじを設置して補強しました(右の写真※ピンぼけですみません)。
※ちなみにプラスチック板の半分は柱の中に埋まってます。
丸棒付きプラアーム プラスチックのドア
ドアがちゃんと機能するかどうかは、プラスチックの厚さや強度によりますし、設置する場所もアームの重さやサイズによって違うと思います。なので、プラスチック板を貼る前にテストして設置場所を見極めた方が良いです。
テストを繰り返した結果、何とかドアを機能させることに成功しました!
電池はダンボールアームより前に出ているため、アームがドアにぶつかる前にビー玉を叩きます。ビー玉を叩いた後にアームがドアにぶつかって減速し、反動が小さくなり戻った時には反対側にドアを開けるだけの力が無くなって、最後はセットされた次のビー玉にぶつからない場所で止まります。
「これであとはコースを作れば完成だ!」と思ってたら、次の問題が・・・。
問題2:「電池はつぶれる」
ハンマーの装置が完成した後、すぐにコースの制作にとりかかりました。それぞれ角度の違う3パターンの坂を用意してテストを行い、ビー玉が一番高いところまで飛ぶ坂を選びました。軽く100回以上はテストしたので、その回数分だけ電池がビー玉を叩いた訳です。
だんだんビー玉の飛び方が変わってきたので、ふと電池を見ると見事に変形していました!
「電池がつぶれるなんて想像してなかった・・・」
ちょっと焦りましたが
元々、グルーガンを使って接着剤で取り付けてるだけなので、電池の取り外しも取り付けも簡単!
「解決!良かった良かった!」と遊んでいたら、お約束通り次の問題が・・・・。
2代目 電池ハンマー
問題3:「ドアが壊れる」
今度は、
動画撮影中にプラスチック板がヒビが入りドアとして機能しなくなりました。
ここまでくるともう想定の範囲内です。
作ってる時から耐久性には自信が持てなかったので壊れても驚きはありません。調子に乗ってテストし過ぎたのが良くなかったですね。
ドアの素材は、プラよりゴムの方が良かったかも!?
撮影はほとんど終わっていましたが一部撮れなかった映像があるので悔いが残ります。
このままでは終われないので、修理してまた動画を撮影しようと思ってます!
以上が、私の体験した問題の数々です。
こんな失敗談でもこれから作る人の役に立つかと思い記事にしました。
ドアについては最終的に解決してないし、もっといい方法があるのだと思います!
何かいい方法をご存じの方は、ぜひとも動画のコメント欄で教えてください!
使用したモーターはタミヤ「6速ギヤボックスHE」。視聴者の方に教えてもらったモーターです。プラアームは別売の「ユニバーサルアームセット」のものです。