これまで脇役として活躍していた「ストロー」を、今回は主役に抜擢!
もともとポテンシャルが高いので、この作品でも期待に応えてくれました。
おかげで作品もカラフルになりましたね。
正面 右側
裏側 左側
解説
ストローの活躍ぶりを一つ一つ解説していきます!
「ストローアームリフト」
回転するダンボールアームには細いストローが1本だけ付いてます。
ストローがビー玉をすくって上へと運ぶという簡単な装置なのですが、やっかいな問題が一つあります。
それは、「決してストローの邪魔をしてはいけない!」ということ。
柱であろうがレーンであろうが、ストローの軌道上に設置すると邪魔になり回転できなくなります。まぁ当たり前のことなんですけど、どうしてもストローの軌道上に玉の出口(レーン)を作りたかったので、この問題を解決する必要がありました。
出口の条件は4つ
1、 出口はできるだけ高い場所にしたい
2、 出口はレーンにしたい
3、 玉がレーンから落ちない
4、ストローの邪魔にならない
これらの条件を満たす方法は、
「レーンに穴をあけるしかない!」というか、それしか思い浮かびませんでした。
とりあえず、穴(ストローは通れて玉は落ちない大きさ)をあけたレーンを取りつけ実験。最初はストロー1本がギリギリ通るくらいの穴にしましたが、ストローが斜めに進入するのでちょっと広めにしないとダメみたいです。
玉の最高到達点から少し低いところにレーンを設置したのは、玉をストローの軌道から外すためです。ちょっとだけ下に落とすことで玉がストローから離れてレーンに乗っかるという仕組みです。
玉が下に落ちると勢いでバウンドするので、落下防止のためガードレールを高くしました(外側しかできませんでしたが)。
玉がバウンドすると穴を飛び越えて先に進みます。その後にストローが穴を通過。
出口1の写真は、玉がバウンドする直前。
出口2は、玉が穴を飛び越えた直後。
うまいこと穴を飛び越えるようにするためには、レーンの角度をうまいこと調整すると良いです。
このようにしてストローアームリフトが出来上がりました。
ストローアーム 玉の入口
出口1 出口2
「極太ストローレーン」「細ストローレーン」「ストロー溝レーン」
こちらは見たまんまです。
極太の方は、ストロー同士を接着剤でくっつけて作りました。
溝が大きいので傾斜が緩いと玉が止まりやすくなります。
細い方は、ダンボールのレーンにストローを貼って作りました。
ちょっとづつ曲げればカーブするレーンも作れます。
溝レーンは、極太ストローをくっつけた時にできる溝を活用したレーンです。
カーブには細ストローの曲がる部分を使用してます。
極太ストローレーン 細ストローレーン
ストロー溝レーン
「シーソーレーン」
シーソーは片方が下がると、もう片方は上がります。
この装置では、ストローがシーソーを動かす役割をしています。
玉が入る方は下がっていますが、ストローが反対側を下げるので玉が転がる仕組みです。
シーソーを2つ使って連動させているのがポイントです。
持ち上がる前のシーソー 持ち上がったシーソー
「ステップバイステップ」
ステップバイステップ(step by step)とは、「段階的な」とか「一歩一歩」という意味があるそうです。
この装置は、階段の装置と仕組みが似ていますが、ステップがちょっと離れていて見た目も階段っぽくないので、階段とは呼ばずステップバイステップと呼んでます。
棒付きの円盤が回転すると、極太ストローに取り付けたステップが上下に動いて玉を運ぶ仕組みです。
回転運動を上下(往復)運動に変える装置の一つです。
棒を挟む極太ストローの他に、ステップの後ろにある縦軸で細ストローを使っています。
棒を挟むところも縦軸のところも滑りやすさが肝心なので、「よく滑る」というストローの特性を活かせる仕掛けですね。
下がる 上がる
「ストローポンプ」
アームリフトについて力説しましたが、一番見てほしいのはこっちかも。
極太ストロー付きの円盤が極太ストローに持ち上げられて玉を上に運ぶ装置です。
円盤の極太ストローの中には細ストローが入っていて、その中に軸を通しています。
円盤 円盤の中の軸
出口から玉を出すためには、玉を前に落とさないといけません。
でも、ボンプは上下に動くだけで玉を前に落とすことはできません。
だったら、「自分から落ちてもらおう」
というわけで、出口の裏のプラスチックの壁を前に出して玉の通り道を狭くしてやりました。
するとどうでしょう、勝手に玉が出てくるじゃありませんか!
こんなテンションでぜひ作ってみてください!
出口 表 出口 裏
「開閉式分岐」
今回の分岐は、ストローが扉を開けたり閉めたりして玉の方向を変えるちょっと変わった分岐です。
通常は扉が閉まった状態なので玉が分岐にぶつかり右に進みます。
でも、ストローが分岐の反対側を持ち上げると分岐が下がるので扉が開き、玉が真っすぐ進めるようになります。
仕組みはシーソーレーンと似ていてますね。作るのも簡単です。
開閉式分岐 分岐を開閉するストロー
「ストロー箸」
橋というより箸っぽいので「ストロー箸」です。
これをダンボールだけで再現しようとしたら作るのは100倍難しくなると思います。
ストロー橋
モーターはタミヤ「シングルギヤボックス(4速タイプ)」です。
シングルギヤボックス ストロー