階段リフト(壁タイプ)の作り方

もっと簡単に階段を作りたい!
そんなあなたには、
こちらの階段をオススメします!

★使う物

・ダンボール(厚さ3㎜
・モーター タミヤ4速クランクギヤーボックス(他でも可)
・電池
・スイッチ付き電池ボックス
・つまようじ
・カッター
・デザインナイフ
・ニッパー
・千枚通し(目打ちでも可)
・定規
・円定規(無きゃ無くていい)
・コンパス
・シャーペン
・消しゴム
・木工用ボンド
・グルーガン(無ければ強力な接着剤)
・工作マット
・ビー玉 15㎜

★階段リフトの作り方

1、階段を作る。
動く階段がA、動かない階段がB
まずは、AとBの部品を切り出します。

階段Aの部品
下の写真のサイズで用意します。
1㎝2本、幅1.7㎝2本、合計4本で一段分の部品です。
あとは長さが違うだけで、全段同じような形になります。

一番右側の部品で説明すると、

1㎝の方は、右側の辺が21.8㎝、左側の辺が22.1㎝。
右側が0.3㎝低くなるように、上に傾斜をつけてます。
同じものを2本用意。

1.7㎝の方は、1本は長さ21.8㎝、もう1本が長さ22.1㎝。傾斜なし。
0.3㎝違いで各1本用意。

という意味です。
次の段からは3.4㎝ずつ低くなっていきます。
サイズを間違えないよう気をつけましょう!

※長辺の断面に穴(波)がくるように切った方が良いです。

2段目、3段目

4段目、5段目

階段Bの部品
幅は写真に書いてませんが、1.7㎝1㎝です。
階段Aと違うのは長さだけ。

部品を切り出したら、組み立てましょう!
(幅1.7㎝、長さが長い方)にを貼ります。
の長い辺にボンドを塗ってください。
2本貼ったらの短い辺にボンドを塗って、上からをくっつけます。

こんな感じに出来上がります。

階段A、階段B、全て同じように組み立ててください。

階段の上の面にフタをします。
フタの大きさは、上の面よりもひと回り小さくしています。
1.4×1.4㎝9枚用意。

上にボンドを塗って、はみ出さないように中央に貼りましょう。

全部貼ってください。

次は、階段Aをつなげていきます!

長さ14.8㎝、幅1.4㎝2本
長さ14.8㎝、幅1.7㎝2本 用意します。

1本にだけ線を引きます。
線の間隔は、1.6㎝1.7㎝が交互になっています。
1.6㎝の方は階段Aを貼るところ、1.7㎝の方は階段Bが入るすき間(キツキツにならないよう階段より1㎜広くしてます)。

線を引いた面が上になるように組み立てます。

線を引いた面に、階段Aの部品を貼ります。


階段作りは、一旦ここまで。


2、壁を作る。

階段を取り付ける壁を作ります。
下の写真が階段の部品です。

「おいおいおい、そんなに大きいダンボール無いよっ!」
という方は、つぎはぎでも構いません。ただ、右端(20㎝×43㎝)は階段を取り付ける部品なので、できれば1枚ものの方がいいです(つぎはぎでも上手くやれば何とかなりますが)。

その右端には、階段を取り付ける時の目印となる線を引きます。

下の写真の幅で線を引いてください。

赤い線で切り取ります。

の上に立てて貼ります。
は貼りません。

の下から11㎝16.2㎝のところにそれぞれ線を引きます。

壁は、一旦ここまで。


3、階段を壁に取り付ける。

まず、階段Bを線を引いた壁の部品に貼ります。

階段の下を線(下から16.2㎝)に合わせます。
一番低い階段を左から3番目の列に貼ります。上の面の傾斜は右下がりの向きに。
※幅1.7㎝の列に幅1.6㎝の階段を貼ることになるので、線と線の間にちょうど収まる感じで貼ってください(大体でOK)。

1列おきに同じように貼ってください。

次は、階段の両端(入口と出口)の部品を作ります。


下の写真のサイズでダンボールを切り出します。
階段の部品と同じ形ですね。

1.9㎝の方は同じ形で2本。上に0.3㎝の傾斜。
1.7㎝の方は0.3㎝違いの長さで2本。傾斜なし。
これが出口の部品。

入口も出口と同じ形です。

組み立て方も階段の部品と同じ。

組み立てたら、上の傾斜部分にフタをします。
※はみ出しに注意!



消しゴムで不要な線を消しておきましょう。
※まだ消さない部分もあるので、心配な方は完成してから消してください。

上は、両端の線を残してます。

下は、両端と一部(横の線から上)消さずに残します。

出口の部品を貼ります。
下を壁の角に合わせ、側面を壁の端に合わせます。
傾斜は階段と同じ向きに。

入口の部品も同じように貼ります。


貼り終わったら、階段Aを入れてみてください。
階段Aを上下に動かしたときに、きつくなければOKです。
多少のきつさなら、部品を少しだけつぶして修正できます。
そもそも入らない場合は、どこかでミスが発生している可能性が高いので、測り直してみてください。


次は、階段Aにつまようじを入れます。
入れる場所は、真ん中の段の右端で下から7.6㎝のところにある穴。
※アームの長さで調整できるので、8㎝でも7.5㎝でも構いません。

つまようじにボンドを塗って穴に入れます。
つまようじは深く差してください。ただし、裏からはみ出さないように。


次は、階段Aを連結させます。
階段Aはすでに底の部品でつなげていますが、より安定させるために上の方もつなげるというわけです。

1.5㎝、長さ14.6㎝を1本用意。
左から7.9㎝(ここは正確に)、下から0.75㎝(ここは大体でOK)のところに印をつけます。

印の場所に、つまようじピッタリの穴をあけます。

階段Aを一番高い位置にして、さきほどの部品をつまようじに入れます。

大体まっすぐなところで線を引きます。
※階段Bには線を引かなくていいです

一旦部品を外し、線を目安にボンドを塗り、もう一度部品を取り付けます。


乾いたら、つまようじを持って上下に動かしてみましょう!
これで、階段Aはグラグラせずに動くはず!

このまま立てると階段Aが外れてしまうので、3ヵ所にフタをします。

3.6㎝×1.5㎝3枚用意。

フタの準備ができたら、
まず、消さずに残しておいた横の線に合わせて階段Aを下げます。


横の線と合わせるのは、階段Aのここです(下の写真)。
段を接着した面です。
※上の写真の不要パーツは、線と階段を合わせた時にズレないように仮で置いてます。


合わせると、下の写真のようになります。
線と階段Aが合っているか、段と段のすき間からのぞいて確認してください。

フタを貼ります。
入口と出口の部品(両端)に貼ってください。
高さは、階段Aを連結した部品のすぐ下です。
※階段Aにボンドがつかないよう注意しましょう!


仮置きしていた不要パーツを外し、消しゴムで線を消します。


最後のフタは上に貼ります。
貼る場所は、下の写真のあたり(大体でOK)。
写真は、階段Aが一番下がっているときの状態です。段の最上部より低い位置に貼りましょう!
※階段には貼らず、出口の部品だけに貼ってください。

確認ポイント!
階段Aが一番にあるは、階段Aの段は前の段より低くなっています。

階段Aが一番にあるときは、階段Aの段は次の段より高くなっています。


階段Aがフタに接触して動きづらくなった場合は、フタを少しだけ曲げてすき間を作ってください。

これで階段は完成です!
あとは、壁に取り付けてモーターをつなげるだけ。

先に作っておいた壁にボンドを塗って上から重ねてください。

壁が自力で立っています。

玉を乗せて階段を動かしてみましょう!

玉が乗っかるところの奥の方を少しつぶせば、玉が手前に転がって落ちるのを防げます。

つまようじは、1.3㎝くらい残してニッパーで切ります。


土台のダンボールを用意したら、壁の下にボンドを塗って土台に固定します。
土台の大きさや壁を立てる位置はおまかせ。

4、モーターを取り付ける。
最後の工程です。
あとちょっと頑張りましょう!

いきなり円盤付きのモーターが台に乗った状態で登場しましたが、
その理由は、以前に作ったものを使いまわしているためです。

これでは、一から作っている皆さんが困ってしまうので、
次に進む前にモーター台と円盤について簡単に説明しておきます。


モーターは、タミヤ 4速クランクギヤーボックス
モーターの台は、高さ8.6㎝で、幅はモーターがはみ出ないくらいのサイズ(4㎝くらい)です。グルーガンで接着して固定してます。

土台からモーターのシャフトの中心までの高さは9.7㎝なので、違うモーターを使う場合はこの高さにシャフトがくるように台の高さを合わせると良いです。

円盤は、半径4㎝の円のダンボールを3枚貼り合わせたものです。
シャフトと円盤は、グルーガンを使ってモーター側から接着してます。
※先につまようじを取り付けてから接着しましょう。

つまようじの取り付け位置は、シャフトの中心から2.6㎝離れたところ。
つまようじにピッタリサイズの穴をあけてボンドで固定。
表側のつまようじは1.3㎝残して切断します。

こんな感じで作ればOK。

階段(2列タイプ)を作った時の使いまわしなので、
「階段(2列タイプ)の作り方 後編)」の記事でもう少し詳しく説明してます。

円盤付きモーターが出来たら、アームを作ります。

アームの長さは、つまようじを取り付けた位置によって違うので、
次の手順で簡単な計算をしてください。

階段Aを一番下にある状態にして、土台からつまようじの中心までの高さを測ります。
これが a

つまようじが一番低いところにくるよう円盤を合わせ、土台からつまようじの中心までの高さを測ります。これが b

a-b の答えが、アームの穴から穴の幅になります。
両端に1㎝~1.5㎝くらいプラスすれば、アーム全体の長さが出ます。

幅は2㎝くらいでOK。

同じ長さで2枚用意して貼り合わせたら、
つまようじを入れるための穴をあけます。
穴は、つまようじをくるくる回せるくらいの大きさであけてください。

角を落として形を整えます(特にやらなくてもOK)。

直径1.6㎝~2㎝くらいの丸いフタを用意して、中心につまようじを入れる穴をあけます。穴はつまようじピッタリサイズ。

円盤にアームを取り付け、上からフタをします。接着なし。

反対側を階段に取り付けてみます。

モーター台を固定する前にテストしましょう!
階段がスムースに動くベストポジションを見極めてから、土台に固定します。

正面から見てモーターのシャフトが階段のつまようじの真下にくる場所に置いて、
横から見てアームが真っすぐになっていれば、大体べスポジになっているはず。

べスポジに固定したら、

階段リフト(壁タイプ)の完成です!

この階段リフトが活躍する作品は、ビー玉コースター14です。
ぜひ、そちらもご覧ください!